Column
買ったあと、
事情が変わった方へ
転勤が決まった。家族が増えた。親と同居することになった。収入が変わった。
新築を買って間もなくても、事情が変わることはあります。珍しいことではありません。
住み替えを考え始めたとき、最初に確認していただきたいことをご説明します。
事情が変わる理由は、
だいたい3つに分けられます
- 転勤・勤務地の変化
- いちばん多いご相談です。単身赴任にするか、貸すか、売るか。選択肢と注意点は 転勤があるかもしれない方へにまとめています。
- 家族構成の変化
- 子どもが増えた、親との同居が決まった、独立して部屋数が余った。買ったときの間取りが、 そのまま合わなくなることがあります。
- 収入の変化
- 転職、独立、どちらかの退職。返済額は変わらなくても、返せる余裕は変わります。 ご夫婦で借りている場合は借り方のちがいも影響します。
※どの理由であっても、後ろめたく思う必要はありません。買うときにすべてを見通すことはできないからです。
住み替えできるかを決めるのは、
「残債」と「査定額」の差です
理由がどうであれ、住み替えの可否を分けるのはここです。
残債は、いま金融機関に返していないローンの残り。 査定額は、いま売りに出したらおおよそいくらになるかの見込みです。 査定額が残債を上回っていれば、売却代金で完済したうえで、手元にお金が残ります。 下回っている場合は「オーバーローン」と呼ばれる状態で、差額をどうするかを考える必要があります。
元金は、
思ったより減っていません
ここが、あまり知られていないところです。多くの住宅ローンは 「元利均等返済」という方式で、毎月の返済額は一定ですが、 初めのうちは返済額の中に占める利息の割合が大きく、元金はゆっくりとしか減りません。
| 経過年数 | ローン残高 | 元金の減った額 |
|---|---|---|
| 1年後 | 約2,925万円 | 約75万円 |
| 3年後 | 約2,774万円 | 約226万円 |
| 5年後 | 約2,621万円 | 約379万円 |
| 10年後 | 約2,227万円 | 約773万円 |
※金利0.8%・35年で試算した一例です。実際の金利や借入条件によって変わります。
まじめに5年間返済を続けても、借りた3,000万円のうち減っているのは379万円だけです。 この間に建物や周辺相場の見込みが横ばい、あるいは下がっていれば、 査定額が残債を下回る「オーバーローン」は十分に起こりえます。
査定額は、
買った値段とは別に決まります
査定額は、購入時の価格をそのまま引き継ぐものではありません。 直近の周辺の成約事例や、現在売り出されている物件と比べて算出します。 地価の動き、駅や学校までの距離、建物の状態によって、 買った値段より上がることも下がることもあります。
※査定価格・売出価格・成約価格という3つの価格の違いは 不動産の売却・無料査定で詳しくご説明しています。
差額が出ても、
選択肢はあります
査定額が残債を下回っていても、そこで終わりではありません。
- 差額を現金でご用意いただく
- 貯蓄などで差額を補い、完済してから売却する方法です。 手元資金に余裕がある場合に選ばれます。
- 住み替えローンを使う
- 差額分を、新居の住宅ローンにあわせて借りられる商品を扱う金融機関があります。 ただし新居での返済額はそのぶん大きくなり、審査や上限は金融機関によって異なります。 使えるかどうかは、残債と査定額が分からないと判断できません。
- 売り先行か、買い先行か
- 売るのを先にするか、買うのを先にするかでも、資金の運び方が変わります。 売却の流れもあわせてご覧ください。
※当社は住み替えローンの提供元ではありません。取り扱いのある金融機関をご案内し、試算のお手伝いをします。
まとめ
- 1 買って間もない住み替えは、珍しくありません 転勤・家族構成・収入の変化。理由は人それぞれです。
- 2 可否を決めるのは、残債と査定額の差です 買った値段ではなく、いまの数字で判断します。
- 3 差が出ても、住み替えローンなどの選択肢があります まず、残債と査定額の両方を確認するところから始めましょう。
よくあるご質問
買ってまだ数年ですが、売って住み替えられますか?
可能性はあります。まずローンの残高と、周辺の売却事例をもとにした概算の査定額を並べて比べるところから始めます。買って数年だから売れない、ということはありません。
査定額がローン残高より低かったら、住み替えはあきらめないといけませんか?
差額を現金でご用意いただく方法のほかに、差額分を新居の住宅ローンに含めて借りられる「住み替えローン」を扱う金融機関もあります。ただし新居での返済額は大きくなるため、無理のない範囲かどうかを一緒に確認したうえで進めます。
売るのが先か、買うのが先か、どちらがいいですか?
売り先行なら資金がはっきりしますが、仮住まいが必要になることがあります。買い先行なら引っ越しは一度で済みますが、前の家が売れるまで二重の負担が生じます。どちらが向いているかは資金の状況によるので、両方の試算をお出しします。
転勤が理由の場合も、同じ考え方でいいですか?
残高と査定額を比べるという基本は同じです。ただし転勤は時期が急に決まりやすく、住宅ローン控除の届出など転勤特有の注意点もあります。転勤の可能性がある方へで詳しくまとめています。
Contact
まず、残債と査定額を
並べてみませんか。
いまのローンの残り年数・残高と、ご住所や間取りが分かれば、
おおよその数字を並べてお出しします。
- ご相談・査定は無料です
- 「まだ動かない」という結論でも構いません
- しつこい営業はしません